■台風が来ると工事は大変になります。メッシュシート台風養生
前回に続き、現在モリタ建装が工事している川口市前川のRマンション大規模改修工事の記事を書きます。
通常大規模外装改修工事には足場仮設が伴い、塗料の飛散防止などから黒いメッシュシートを全面に張ります。
なぜ密閉でなくメッシュなのかというと、強風時に風が通るメッシュ構造だと足場の強度に影響が弱くなるからです。
ビル解体などの粉じんや騒音が発生する時には、メッシュではなく防音防塵シートなどの密閉タイプのシートが使われます。
と言う事は防音防塵シートなどの密閉タイプのシートは強風に著しく弱いという事ですね。
近年外国系の解体屋が脆弱な解体足場に密閉シートを張ったものを見ますが、強風が来たら一発で大惨事になります。
通常の強風でしたら、メッシュによる空気の通り抜けで対処できますが、超強風や台風だとメッシュでも影響受けやすいので、なんらかの対応が必要になります。
たまにニュースで大きな台風通過の後に足場が倒れた・崩れたなどありますが、これは強風になにも対応しなかったことに起因します。
今回のRマンションは9月中ごろから11月にかけての工事なので、台風シーズンで発生が予想されるので、写真の様に最高部を頂点とした三角形に折りたたみました。
写真は左は通常のメッシュシートが全面に貼られたもの。右は上部を三角に折り畳み風の通過しやすくした台風養生になります。
このように上部を三角形のギザギザにしておくと風が抜けるので台風・強風対策になります。
地球温暖化から日本近海の海水温度上昇から台風発生の高い環境ですが、本年度は幸運にも関東に台風直撃はないようです。(まだあるかも?)
この足場のメッシュシートの台風養生って見積にはない特別な予算なので、弊社の利益などを削って実行するので会社的には痛いのですが、万一の事故を考えると事前対策の方が良いので、モリタ建装では積極的に台風養生し対応しています。
足場倒壊などしたらモリタ建装はもちろんお客様にも多大な悪影響を及ぼすので、万全を期して対応しています。
|