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住宅つれづれ草(ブログ)の保存庫

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年度別 [2024]

シーリング打設後・Rマンション
2024年10月7日(月)
Rマンション大規模改修工事-3

■シーリング仕上がりの綺麗さは工事の質を表します

前回に続き、現在モリタ建装が工事している川口市前川のRマンション大規模改修工事の記事を書きます。

今回の大規模改修工事の中でも重要なシーリング工事についてお話しします。

前回のブログで旧シーリングを撤去した写真を掲載しましたが、その部分に変成シリコンシーリングを打設した物を掲載します。
旧シーリングを撤去したら、両側に青い紙テープで養生して新規変成シリコンシーリングを打設します。

この時にヘラで押さえつけますが、この工程が大事で目地の中にシーリングをしっかり充填させる事、紙テープとの際をしっかり押さえます。

ヘラ押さえが不十分だと、目地内の充填不足や紙テープをはがした時に端がチリチリ汚く仕上がります。

モリタ建装のシーリング工事は終わった後が非常にきれいだとよく言われます。綺麗な工事は工事の品質を表します。

ポリウレタンシーリングの場合にはNBと明記有る物がありますが、これはノンブリードを表しています。
シーリングを打ってその上から塗装しても、うっすら黒い汚れが筋になる事がありますが、これがブリード現象です。
シーリングの中の可塑剤が塗装膜を浸透して表面の浮きでで汚れを吸いつけてしまいます。

塗り替え工事をした現場で綺麗な塗装面に線になって汚れている場合はブリード現象が疑われます。

この可塑剤の浸透を抑えた商品がNBで、モリタ建装のシーリング工事はすべてNBを使用しています。

旧シーリング撤去・混合器
2024年9月30日(月)
Rマンション大規模改修工事-2

■シーリング工事は2液混合型を使用しましょう。

前回に続き、現在モリタ建装が工事している川口市前川のRマンション大規模改修工事の記事を書きます。

今回の大規模改修工事の中でも重要なシーリング工事についてお話しします。

Rマンションの外壁はほとんど磁器タイルですが、構造目地が縦横に入っています。これは全面磁器タイルにすると、亀裂が入る場合磁器タイル自体に入ってしまうので、柔らかい部分をあらかじめ設置する事により、そこに亀裂を誘発させるためにシーリングが施されています。亀裂誘発目地とも呼ばれます。

磁器タイルのシーリングは、上に塗装で守られないため、露出されても良い変成シリコンシーリングを使用します。

変成シリコンシーリングは変性シリコンと書く業者もいますが、変成が正しいです。化学の先生に聞きました。

戸建のサイディング住宅の場合は、その上から塗装して守るのでポリウレタンシーリングを使います。
変成シリコンより安価なのと、塗装との接着性が高い為です。

磁器タイルの目地は、戸建サイディングと比べると目地の巾と深さが深いので高額な単価になります。また一戸建ての場合は150m程度ですが、本工事は3000mとかなり大きな工事になります。

左の写真は旧シーリングを撤去したところで、キチンと旧シーリングを取りきる事が大事な工程になります。
旧シーリングを撤去しなかったり、悪くなったところだけ部分的に撤去する業者もいますが、全て撤去して新規シーリングの厚さを確保するのが耐久性からも大事なので注意が必要な工程です。

またホームセンターなどですとカートリッジ型のシーリングがありますが、2液混合型のシーリングの方が良質な材料になり、官公庁の工事でもカートリッジ型は使用できません。

モリタ建装は一戸建てのシーリング工事でも2液混合型を使い、カートリッジ型は使用しません。

右の写真は専用混合器を使った2液混合型シーリングを混合している所です。

Rマンシュン大規模改修工事
2024年9月23日(月)
集合住宅の大規模改修工事

■モリタ建装は大型物件も工事します

写真は川口市前川のRマンションでモリタ建装が現在工事しています。11月までかかる予定です。

モリタ建装は一戸建て住宅の改修工事を多く扱っていますが、写真のような大型物件も対応しています。
大型集合住宅は住民告知や対応など難しい面があり、1オーナーの一戸建ての改修工事とは管理・監督方法が違います。

また高額な工事になるため、施工会社の高い信頼性や安定性が求められます。

戸建と集合住宅の大型物件を扱う業者は本来は違い、戸建ばかり、大型ばかりの会社が多いです。
戸建の職人は細かいところまで気を使い住民対応にも気を使いますが、大型物件の職人の場合工期があるので中々細かい所まで気遣うと時間がかかってしまうため作業スピードが速く荒い工事の傾向があります。また大型の工事の場合は予算が厳しいので安い予算で工事をさせられている職人も良く見ます。

大型を扱う業者は子請け・孫請け等になりがちで、中間マージンが多くなりやすく低い工賃で工事を行っている事が多いですが、モリタ建装の場合全て自社で工事していて中間マージが無いので余裕ある工賃で工事が出来ます。

また営業や告知などの雑務は私、森田雄三が行っているので経費もかからないため、今回の競合見積でも他社より20%安い価格で受注できました。

予算に余裕があるので、戸建の細やかな工事を大型物件でも出来ますし、手抜き工事にはなりません。
この欠点は工期が多少長めになる事です。工期の無い物件は弊社ではなかなかできませんが、工期は気にしないので良い工事を求める物件には最適です。

本工事は足場工事・シーリング工事・塗装工事・防水工事と普段の一戸建ての工事で熟練しているものと、磁器タイル・コンクリート・エンビシートなどの補修工事など一般的にやらない工事もありますが、モリタ建装は建物の外装のあらゆる工事に対応しています。

大型物件をキチンとできるモリタ建装なら戸建の工事も安心です。

鉄鋼・ステンレス鋼
2024年9月16日(月)
塗装素材

■色々な塗装素材

塗装素材
被塗物(塗装しようとするもの、製品など)の素材をいう。素材の性質を無視して塗装を施すことは、多くの塗膜欠陥を生む結果となる。
塗装に際しては、その被塗物の素材の性質、特徴を良く把握することが重要である。
これを無視して塗装をすると、剥離の問題や、かえって錆を誘発したりして、「塗装しないほうが良かった」などという結果にもなりかねない。

■金属
金属はその重さ(質量)によってナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)など軽いものは軽金属といわれている。
これに対して質量の重いものは重金属といわれ、鉄(Fe)、銅(Cu)、金(Au)、鉛(Pb)などがある。

●鉄鋼
鉄鋼は空気中の酸素と化合し、黒色の厚い酸化膜(黒皮又はミルスケールともいう)Fe3O4をつくり、大気中の酸素や水分に徐々に酸化されて錆(Fe3O4)になりやすい性質を持つ。

●炭素鋼
炭素鋼は錆が発生しやすく、塗装に際してはその前処理が重要。
リン酸塩皮膜処理を施したものは作業中など短期間の防錆効果を目的としている。

素鋼の種類
炭素の含有量
主な用途

軟鋼
0.25%以下
薄板、釘、鉄骨、造船用形鋼、鉄筋、鋼板など

硬鋼
0.25%〜0.5%
レール、車両、機械用形鋼、薄形鋼板など

極硬鋼
0.5%以上
工具、軸類、ばね、ピアノ線など

●鋳鉄(銑鉄)
砂型に溶融した鉄を流し込んだもの。表面には巣や酸化皮膜で覆われている。凹凸が多く、その表面は粗いのが他の金属との大きな相違点である。
塗装に際してはその辺の前処理が課題になる。

●ステンレス鋼
鉄、ニッケル、クロム、炭素の合金鋼。それらの含有比率によっているいるな種類がある。錆の発生がないので、塗装素材として取り扱われなかったが、最近では装飾的な目的で塗装されることが増えてきた。よく研磨して(目粗し)から塗装することが必要。


日塗工色見本・色の決定
2024年9月9日(月)
塗料の基礎知識−4

■現場調色

モリタ建装では通常の外壁や屋根等の大面積の塗料は工場調色で注文していますが、ごく少量の場合や特別な場合は現場調色になります。

色合わせ(調色)は熟練を要し、塗装作業の中で最も困難な作業の一つです。特に板金の補修塗装などでは調色の良否が仕上がりを左右します。
調色作業では特に「色の混合」、「顔料の色合い」などの知識と経験が大切です。

特に日塗工色見本で色を調色しますがとても難しい作業で、職人の経験と知識に大きく依存しています。
近年ではiphoneで使うColor Muse等の精度の高い分光計もあり、モリタ建装はこれを使って色合わせしています。


●塗料原色の選び方
・原色の構成を知る

比色(色合わせしようとする元の色)しようとする色に、どのような原色が入っているかを知る。これには経験と感に頼るところが大きい。原色の判断を誤ると、特に彩度の高い色ほど求める色が出にくい。 

・色足を知る
顔料の濃い色(上色)を白色塗料で薄めると、同色でもその顔料によって色相、彩度、明度に違いが出てくる。これを上色に対して底色(色足)と呼んでいる。淡彩色の調色では、顔料の原色が持つ「色足」を知っておくことが重要になる。 

・顔料の着色力を知る
塗料の一定量でどのくらい着色できるかを塗料の着色力(塗料のきき)といい、調色においては重要な要素です。黒、紺などは着色力が大きく、少量でも「きき」がよいので少量づつ添加しながら比色する方が失敗が少ない。白や黄色は着色力が小さい。

水性塗料・溶剤塗料
2024年9月2日(月)
塗料の基礎知識−3

■塗料とうすめ液
塗料の溶剤は液体にして塗れるようにするためのもの、うすめ液は塗装するときに塗料をうすめて、塗りやすい粘度に調整するためのもので、溶剤とうすめ液は基本的には同じです。

うすめ液は、塗料が濃すぎて塗りにくいときにうすめたり、塗装用具を洗うとき、また塗料がこぼれたり、手や衣服についたときに落とすのに使います。水性塗料には水を、油性塗料にはペイントうすめ液を、ラッカー系塗料にはラッカーうすめ液を使いましょう。塗料容器には、適したうすめ液が表示されているので、間違えないこと。なおペイントうすめ液は揮発性の有機溶剤で、ラッカーうすめ液はペイントうすめ液よりも揮発性が強く、溶解力も強い混合有機溶剤です。

またシンナーという言葉をよく聞きますが、シンナーは英語でTHINNER、つまりうすめるものという意味で、シンナーとうすめ液とは同じものです。したがってペイントうすめ液のことを塗料用シンナー、ラッカーうすめ液のことをラッカーシンナーと呼ぶこともあります。ひとくちにシンナーといっても2種類あるので、注意してください。

●水性塗料とうすめ液(清水)
水性塗料は基本的にはうすめないで塗るが、塗りにくいときには水でうすめる。
手についたときや、塗装用具を洗うときなどは、付着後すぐであれば水で洗える。

乾燥時間がたち造膜すると水では洗えなくなる。この場合はシンナーを使って洗浄する。


●溶剤塗料とうすめ液(シンナー)
溶剤塗料は揮発しやすいので、必要に応じてペイントうすめ液でうすめて塗る。
手についたときや、塗装用具を洗うときは、基本的にはペイントうすめ液でなければ洗えない。
ペイントうすめ液は塗料用シンナーや弱溶剤とも呼ばれ、これを溶剤とする塗料が「ターペン可溶型」です。

ラッカー系のスププレー塗料は、うすめる必要はないが、手などについたときはラッカーうすめ液でしか取れない。なおクリヤラッカー、ラックニス、速乾ニスのうすめ液として使用する。
匂いも強く揮発性も高く火気厳禁であり、強溶剤と呼ばれる。

水性塗料・溶剤塗料
2024年8月26日(月)
塗料の基礎知識−2


■水性塗料と溶剤塗料とラッカー系塗料

ひと昔前までは、塗料というと溶剤塗料というイメージがありました。ところが今ホームセンターなどの塗料売場に行くと、ほとんどが水性塗料で、溶剤塗料は数えるくらいしかありません。なぜ水性塗料が増えてきたかというと、ひと言でいえば使いやすいからです。

●溶剤塗料
溶剤塗料は、まず強いシンナー臭(有機溶剤の臭い)がするので、家の中で塗るといつまでも臭いに悩まされます。溶剤塗料をうすめるには、ペイントうすめ液を使いますが、うすめるだけでなく、手についたときもうすめ液でなければ取れませんし、使った塗装用具を洗うのも、基本的にはうすめ液を使うので不経済です。溶剤塗料を服などに付けたら大変です。洗濯では落ちませんしうすめ液がいくらあっても足りません。
またほとんどの溶剤塗料は、乾燥に何時間もかかります。

●水性塗料
水性塗料はベースが水なので臭いがきつくありません。といっても以前の水性塗料は、水性独特の臭いがありましたが、最近の水性塗料は技術革新によって無臭と表示されている塗料が出現し、ほとんど臭いがなくなっています。
またうすめ液が水なので、手についても水で洗えば取れ、塗装用具も水でジャージャーと楽に洗うことができますし、乾燥時問は30分から1時問ぐらいと、油性塗料よりも速いのも使いやすいところです。
役所工事だと室内はもちろん外部に関しても水性塗料を使うよう指導があります。
 
●ラッカー系塗科
ラッカー系塗科は乾燥時間が5~10分と極端に速いのが特徴です。ラッカー系はスプレー塗料が主で、ラッカーうすめ液はうすめるためには使いませんが、手などについたときに拭き取るときに必要です。ただしクリヤーラッカー、ラックニス、速乾ニス、などの場合には、うすめるためにも使います。
乾燥が早すぎるので素人には使えません。すぐに使用したいものなど特殊要因の部位に使われます。

シンナーを使う油性塗料は溶剤系で、強溶剤と弱溶剤に別れていますが、危険性や臭いの少ない弱溶剤が主流になって来ています。弱溶剤系の塗料は「塗料用」シンナーを使いターペン可溶型やNAD塗料とも言われています。

シルビアNADシリコン 遮熱パラサーモシリコン
2024年8月19日(月)
塗料の基礎知識

■塗装は塗装するものを守ります!美化はその次

塗料を塗る目的は、大きく分けて2つあります。ひとつは「塗装するものを守る」ということ。塗料はものの表面に塗ることによって、丈夫な塗膜をつくりものを保護します。屋外ならば、雨や風、太陽光線などから守るなどの耐候性を持ち、また鉄をサビから守り、木は腐るのを防ぐ、プロックやコンクリートは風化するのを防ぎ、あるいはカビ止め、防虫防腐などの効果を持つものもあります。
塗装するものを守る事によって、その守る物を錆や劣化しないようにします。劣化が進むと新規交換や屋根葺き直しなど大きな補修金額に繋買ってしまいます。

もうひとつは「きれいにすること」。古い塗膜がはがれているところを塗りなおしてきれいにする、汚れたところに塗ってきれいにするなど、塗装して美しく仕上げることができます。それに加えて、色を塗ることによってイメージを変える、色の組み合わせを考えるなどの、カラーコーディネートを楽しむことができるのも塗装の魅力です。

●塗料は何で出来ているか?
塗料は「塗膜になる成分」と「塗膜にならない成分」からできています。

塗膜になる主成分は樹脂で、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂などの合成樹脂が使われています。塗膜になる成分のもうひとつは、色を出す顔料で、塗膜に厚みをもたせる役目もしています。そのほか、顔料の沈澱防止剤、色分かれ防止剤、防腐剤、防カビ剤など、それぞれの塗料に必要に応じて添加剤が入っています。

塗膜にならない成分は溶剤で、塗料を液体にして塗れるようにし、塗膜が乾くと、揮発や蒸発してなくなってしまいます。溶剤系ならシンナー、水性系なら水がこれにあたります。
その樹脂や顔料が分子結合で塗膜を形成しますが、太陽光の紫外線により塗装膜の分子結合が破壊されてチョーキングなど塗装膜の寿命になります。
樹脂の違いはこの分子結語力の違いなので、樹脂により耐久性が異なってきます。

当サイトのコンテンツの[良い塗料]に書いたように、基本的には水性系より溶剤系の方が強い塗装膜になります。くわしくは[良い塗料]をご一読ください。
ただ溶剤系はシンナーを使っているので臭いがキツイ事が欠点になります。シックハウスなど刺激に弱い方は避けたほうが良いでしょう。
また近年はナノテクノロジーの活用などで、水性でも強い塗料が出来ています。


T様壁面剥離
2024年8月12日(月)
壁塗装の剥離

■下地が弱い外壁には浸透性プライマーを

写真の建物はモリタ建装が数年前工事した、川口市のT様社屋です。

左の写真の赤丸内の外壁が著しく剥離しています。

これは剥離した塗装の下がプラスターリシンが塗装してありました。
このプラスターリシンは以前に良く使われた外壁塗料ですが、手で擦っただけで塗装が剥がれるような、とても脆弱な塗料です。

プラスターリシンの上にどんな塗料を塗っても剥離するのは当然なことになります。
このように脆弱な下地の上に塗装する場合に、モリタ建装は浸透性プライマーを使用します。

モリタ建装は菊水化学工業の浸透性プライマーEを良く使います。
住宅外壁面や屋根に使用できるマルチタイプのカチオンシーラー(下塗材)です。素地や旧塗膜への浸透性に優れ、塗膜が自己架橋するため、密着性に大変優れます。
各種水性塗料、弾性塗料の旧塗膜に幅広く使用することができます。

浸透性プライマーは下地に浸潤して固まるプライマーで、脆弱な下地を強固なものにしてくれます。

住宅の塗装がはがれている場合大抵は下塗りの問題が起因しています。
下地を良く調査せずに適当に下塗りをすると思ってもない剥離等の事故につながります。

このあたりは長年の塗装業務に携わった経験・知識・ノウハウが必要です。
一般住宅はもちろん公共工事も多く担当してきた職歴40年の私、森田にお任せください。

塀の膨らみ事故
2024年8月5日(月)
塀の膨らみ事故

■水が外に漏れる塀には浸透性塗料を

写真の建物はモリタ建装が本年工事した、さいたま市のA様邸です。
写真赤丸内の塀の塗装についてお話しします。

建物は写真の様に道路より1m以上高く、塀の内側には土が盛ってある状態です。
内側の土が高い状態の塀は水漏れが塀の表面に出てきます。
すると塀表面の塗装膜を膨らませたり、雨だれ汚染を必ず発生します。

知識やノウハウのない塗装業者が通常塗料を塀に塗ると漏水により膨らんだり、水により変色したりする事例を良く見ます。

壁の内側からの漏水がある部位には通常塗装はやってはいけません。
このような部位には透湿性塗料を使いましょう。

透湿性塗料は外部からの雨水はシャットアウトし、内側からの漏水や水蒸気は外に発散すると言う塗料です。
公共工事の浄水場のコンクリートで作られた水槽の外壁や、崖の土止めのコンクリートなどに使われます。

住宅ばかりやっている塗装店では知られていませんが、公共工事を良く担当しているモリタ建装はこのような知識が豊富です。

建物の外壁が水が溜まって丸く膨らんだ事象もこれが原因で、透湿性塗料を使えば膨らむことはありません。
ただ外壁から水が出てくる原因を止めなくては根本的な解決にはならないので止水を検討しますがね。

一般住宅では外壁から水が出てくる事故はあまり見られないので、土が盛られた塀の塗装に注意しましょう。

写真のA様邸の塀も透湿性塗装により半年たった現在でも膨らみ等の事故は見られません。

タスマジックSP
2024年7月29日(月)
コロニアルの亀裂や欠けの補修

■コロニアル板の割れや欠けは補修できます

住宅の屋根材に良く使われるコロニアル板は、厚みが4.5mmと非常に薄いため割れや欠けは良く見られます。
アンテナや太陽パネル業者が屋根に上った際に不注意で割ってしまったり、台風などでも割れてしまいます。

一般的には新しいコロニアル板の交換が良く行われますが、工事金額が高くなりがちです。
また新規コロニアルでは色や模様が違うので数枚交換だと目立ちます。

そこでモリタ建装では(株)セイムのタスマジックによる補修を行っています。
タスマジックはコロニアルの割れや欠け部分に強固なエポキシ樹脂ボンドを注入・成型し、新規のコロニアル板より強固なものにしてくれる補修材です。
エポキシボンドは浸透力が高く裏面にも充填されるので、表面と共に強固なコロニアルになります。
メーカーのサイトによると新しいコロニアルの2倍の強度になるそうです。

ただ単にエポキシ樹脂をコロニアルの亀裂に充填すると、下のコロニアルと接着されてしまい不具合が起きやすくなりますが、タスマジック工法は下にポリプロピレン板を引いて下と接着されないような工法なので良く考えられています。
また工事金額も安く耐久性も高いので安心してお勧めできる工法です。

ただタスマジックのエポキシボンドは透明で紫外線に弱いので、屋根の塗り替えは必須になります。

タスマジックのサイトです
https://www.e-same.biz/pickup_tasmagic.html


たまに見る表面がガサガサに剥離の進んだコロニアルもありますが、あれは1995年ごろから2005年頃の製品で、アスベスト除去が問題になったもので、製品自体が大変モロいものです。ミルフィーユのように表面剥離しまくり、防水性能も著しく損なわれる最悪の劣化事故です。
このタイプのコロニアルにはタスマジックも効果は無く、屋根の新規貼り替えが必要になります。

木部の劣化
2024年7月22日(月)
木部塗装

■住宅の外装に木を使うのはお薦めできません。木は何塗ってもダメ

木製品は安価で見た目も良く住宅建築にはよく使われるので塗り替えのご依頼も多くあります。

新築時には木目も美しく高級感があり素敵ですが、紫外線などによる経年変化による劣化が激しい材料です。

内装壁全面に木を使ったお宅に伺うと、高級感や自然風味など品質にウットリします。木は吸湿性も高く内装材としては理想的な材料でしょう。
室内なら紫外線も届かずに経年劣化も無いので耐久性も問題ないでしょう。

ところが外装だと風雨や紫外線に直接さらされるでどんな塗装で守っても10年たつと劣化がヒドイことになってしまいます。
一番の問題点は木は微細な穴が多いこと、伸び縮みする柔らかい物なので、どうしても塗料との密着が悪いです。

塗料が剥離して木自体が紫外線にさらされると劣化がドンドンすすみボロボロになってしまいます。

木目のあるクリア(透明)塗料も耐久性が比較的低く、木目の消える着色塗料も密着の問題から経年変化で剥がれていきます。
基本的に何を塗っても木製品は耐久性の悪い建築資材だと思います。

多分法隆寺など長年持っている木材は、木を密封せずいわゆる呼吸する状態だからだと思います。

ですので木の塗装には木目を生かす呼吸できるキシラデコールやオスモなどの塗料を使うと良いです。
ただしこれらは耐久性が低いので数年ごとの塗装が必要になります。

どうしても外装に木を使いたい場合には、近年は木目のある樹脂やアルミ製品がお勧めです。
塗り替えも必要ありませんし耐久性も非常に高い製品です。

現在お住まいのお宅の木製品が劣化してしまっている場合にはモリタ建装にご相談ください。
劣化の状態にもよりますが、10年弱持つような塗装なら可能なので最善の塗り替えを提案いたします。


パラサーモシリコンのカタログ
2024年7月15日(月)
屋根用遮熱塗料 パラサーモシリコン

■屋根の塗り替えには遮熱塗料を使いましょう。

モリタ建装ではお見積書を標準仕様と高耐久仕様の2種類で提出しています。
高耐久仕様は工事金額の10%強程度の増額で、耐用年数が1.5倍ほどの高コストパーフォーマンスになります。

高耐久仕様では屋根用塗料に日本特殊塗料(株)の[パラサーモシリコン]を使います。

屋根材にはコロニアル、モニエル、セメント、フルベスト、ガルバニウム鋼板等々色々ありますが、あらゆる材質の物に使用できます。

遮熱塗装とは厚み0.数ミリの塗装膜によって、外気温を遮断・反射する塗料で、夏場の最上階の室温を数度低減するものです。
冬場も冷たい外気を遮断する効果もあり、年間を通しての光熱費の低減があります。

よくお客様に言われるのが、夏場に2階に上がるとムワッと蒸すのが低減されたと言われます。

遮熱塗装より高断熱をお求めの方には、高額になりますが[パラサーモシールド]工法もあります。

[パラサーモシリコン]の工事費は通常の屋根用塗料の15〜20%程度の増額で塗れるので、屋根の塗り替えにはお勧めです。

屋根の紫外線量は非常に強く、計算上だと外壁の3倍の紫外線量で取り扱います。
塗料の劣化は紫外線により塗料分子結合が破壊されて始まりますが、シリコン系塗料は分子結合力が高いので分子分裂に対して高い抵抗性があります。
また盛夏の気温上昇によっても塗料分子が激しく振動し分子分裂につながるので、熱に強い遮熱塗料は気温による分子分裂に高い抵抗を示します。

なので遮熱塗料は一般塗料に比べて、紫外線・温度の分子分裂に高い耐久性があり長い耐用年数になります。

[パラサーモシリコン]は弱溶剤2液型シリコン塗料なので、塗料としても性能が高く、仕上がるとピカピカになります。
ピカピカに抵抗ある方もいますが、基本的に塗料はピカピカに艶がある方が高耐久で汚れに強い良い塗料です。

[パラサーモ]と[パラサーモシリコン]があり、後者の方が材料代が高いのですが、[パラサーモ]はウレタン系塗料なので耐久性が劣ります。
にので弊社は屋根の塗り替えをご検討の方には[パラサーモシリコン]を強くお勧めしています。

外壁用のパラサーモシリコン外壁用もラインアップされています。

A様ビル工事前後
2024年7月8日(月)
モリタ建装−工事例19

■雨漏りに困っていたらモリタ建装にお声掛けください。


写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、川口市のA様ビルです。

○劣化状況
外壁は鉄骨ALC壁で1階室内に雨漏りが見られる。
建物の最上階が雨漏りする場合は屋上防水、1階など低層階が雨漏りする場合は外壁からの漏水が多いです。

なにしろここ10年、雨漏りで困っていてアチコチ部分的に補修してきたが止まらないそうです。

・外壁
ALC壁で目地シールに亀裂が見られる。ALC板自体にも亀裂が見られる。
全体的に汚染が進んでいる。

・屋上
屋上はウレタン防水してあるが劣化してて亀裂がありドレン(水抜き穴)からの雨漏りが考えられる。
最上階3階の部屋が漏水している。

なにしろ雨漏りを止めてほしいとのご依頼でした。

○外壁
鉄骨造の場合、部分的な防水は意味がありません。鉄骨の構造物に雨が伝い思わぬ地点から漏水し、原因部位を特定できないからです
なので、今回はどうしても漏水を止める工事とのご依頼なので、屋上防水全体・外壁全体の工事を提案しました。

また色も現状地味な茶色の一色仕上げだったので、思い切って明るいクリームと渋めのブルーの2色仕上げを提案したところオーナー様に気に入っていただきました。
賃貸物件は古ぼけた不潔なイメージはNGで、明るくおしゃれなで清潔なイメージ作りが重要です。

ALC板間と窓回りシーリングの打ち直しと、弾性系の壁面防水塗装を行いました。
弊社は公官庁工事の経験も豊富で正確な防水工事が出来ます。

○屋上
ドレン(水抜き穴)をすべて新規の物に交換し、全体をウレタン防水しました。もちろん仕上げはフッソトップコートを使用しました。

昨年の夏に工事して、あれから台風やゲリラ豪雨等幾度もありましたが、雨漏りは一切ないとオーナー様に感謝されました。
外壁の2色仕上げにも感謝され、新築になったようだと喜んでいただけました。


また工事金額も合い見積もり(競争見積)業者より2割安かったのでとても喜んでいただけました。
モリタ建装は工事専門業者なので良い工事をお安く施工しています。

U様邸工事前後
2024年7月1日(月)
モリタ建装−工事例19

■壁も屋根も貼り替えが必要と言われたらモリタ建装をお呼びください

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、さいたま市のU様邸です。

○劣化状況
他のリフォーム屋に壁・屋根とも痛みが激しいので新規貼り替えが必要と言われたが、塗装で対応できるか見積り依頼されました。
壁・屋根全部張り替えたら4〜500万円以上かかりそうですが、こう脅かして高額な工事を薦めてくる業者もいますのでご注意を。
必要もないのに高額な工事をやらされる事は一種の悪徳リフォーム業者だと言えるでしょう。

・外壁
サイディング壁で目地シールに亀裂が見られる。
全体的に汚染が進んでいる。
しかしサイディングが歪むような部位は無いし、部材的にも問題なかったので塗り替えで対応okです。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。
しかしコロニアル板自体に欠損や亀裂など見られないため塗り替えで対応okです。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。

○外壁
前回塗装から15年たつそうで、全体的にチョーキングや汚れが目立っていましたが、重大な補修工事が必要な状況ではありませんでした。
あと5年放置していたら壁・屋根総貼り替えで高額な工事になっていたでしょう。

もう前回の色も確認できないほど劣化していましたが、手摺壁と出窓壁の出っ張った所を濃い茶色、壁自体は明るいクリーム色をお勧めしました。
建物から出っ張った部位は雨水の影響が大きく汚れやすい為、濃い色を使う事をお勧めしています。

壁をすべて単色の明るいクリームで仕上げるよりも、外観的に素敵になったと思います。

※屋根コロニアルなら波打ったり亀裂や欠けが多い場合や、サイディングなら目地からの漏水によってサイディング自体が反りかえったり欠け等が多い場合は、新規貼り替えが必要になります。
また2000年前後5年の頃に製造されたコロニアル・サイディングり中にはアスベスト問題で問題になる物が多く、ミルフィーユのような表面剥離をする製品は塗装不可の為、新規貼り替えが必要です。

K様工事前後
2024年6月24日(月)
モリタ建装−工事例18

■ガラリと色を替えイメージチェンジを!

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、さいたま市のK様邸です。

○劣化状況
・外壁
金属サイディング壁で目地シールに亀裂が見られる。
全体的に汚染が進んでいる。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。歩行したとみられる亀裂がある。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。

○外壁
塗り替え前は地味目なグレー系の外壁でしたが、オーナー様はピンク色に仕上げたいとのご希望がありました。
しかも派手なショッキングピンクのような色を考えていたので、住宅に使う場合派手すぎるので、落ち着いたピンク色をおすすめしました。
破風板や雨樋は茶系だったのですが、明るいイメージで白色をお勧めしました。

塗り替え工事の場合半分以上のお客様は今使われている現状色を指定され、現状より少し濃く、淡くといった要望がほとんどです。

しかしドコかで見られたかガラリと色を替える物件もあり、失敗も予想されるため冒険になりますが、私もできるだけアドバイスしています。
ただしプロしては完成後にオーナー様が後悔するのが一番怖いので、どうしても無難な色をお勧めしてしまいます。
たまにオーナー様が想定外の色を選ばれて、完成したら私も納得したようなケースもありますが、人間無難が一番です。

今回の仕上がりはオーナー様にもご満足頂き、良いイメチェンが出来たと思います。
ビビットなピンクを使わなくて良かったと仰っていただきました。

K様工事前後
2024年6月17日(月)
モリタ建装−工事例17

■定期的な塗り替え工事はお忘れなく。

写真の建物はモリタ建装が1昨年工事した、蕨市のK様邸です。

○劣化状況
・外壁
サイディング壁で目地シールに亀裂が見られる。
手摺壁(手前のグレー部)の塗装がボロボロに剥げている。

・屋根
5年前にモリタ建装で屋上防水工事済み。


○外壁
築30年の建物で、築10年で塗り替えたが、それから20年は空いてしまったそうで、手摺壁(手前のグレー部)の塗装がボロボロに剥げていました。
また鉄部に錆が出ていました。

前回の塗装が20年前との事で、外壁塗装もかなり劣化が進んでいて、ボロボロ剥離している部位もありました。

塗装がボロボロ剥がれる場合は、下地から剥がれる事が多く壁の模様が崩れてしまっています。

そこで今回はボロボロに剥がれた壁をカチオンモルタルで模様を成型補修しました。
カチオンモルタルは密着性が高く、今回手摺壁の補修にはピッタリな材料です。

下地を成型したうえで、前回のような色分けで、濃グレーと白で仕上げました。

工事内容によって何年ごとに塗り替え工事が必要か変わってきますが、モリタ建装のお勧めは弱溶剤2液型シリコン塗装で15年ごとに塗り替えがお勧めです。
一般的塗り替えで使われている水性シリコンなどですと10年ごとに工事が必要になるかもしれません。

塗り替えて20年放置だと、思った以上に補修工事に金額が掛かり高くつきますのでご注意ください。

K様邸工事前後
2024年6月10日(月)
モリタ建装−工事例16

■屋根塗装は大事な工事です。

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、川口市のK様邸です。

○劣化状況
・外壁
サイディング壁で目地シールに亀裂が見られる。
全体的に汚染が進んでいる。

・屋根
大きなコロニアル屋根で汚染と苔の発生が多く見られる。若干の亀裂があり。欠損部は無い。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。


○外壁
建物自体は屋根が大きくロッジ風なつくりで高級感があり素敵な住宅です。
外壁はサイディング壁で目地シーリングを打ち替え、シルビアNADシリコンで仕上ました。


○屋根
この建物の特徴として屋根がかなり大きいことがあげられます。
塗り替え工事でたまに屋根塗装しない物件を見ますが、あれはお勧めできません。

たしかに屋根塗装すると20万弱の工事金額がかかりますが、工事全体からすれば1/4〜1/5程度です。

それよりもコロニアルを手入れせずに20年程度放置すると、欠損や亀裂からの漏水や、コロニアル板が波打ってくるという障害がでます。
こうなると屋根全体の交換が必要で100万円前後かかる大工事になってしまいます。

屋根塗装には塗料飛散防止などから足場が必須なので、外壁塗装で足場を建てるなら絶対に屋根塗装もした方が良いです。

今回のK様邸のコロニアルは全体に苔が生していました。苔は根がコロニアル板を破壊するので、早急な対処が必要です。
高圧洗浄で苔や汚れ完全に除去し塗装します。下地の清掃が甘いと屋根塗装がすくに剥がれてしまいます。

また6寸勾配という屋根の傾斜具合がありますが、6寸勾配以上は屋根足場が必要という、労働基準監督署の指導があります。
作業者の落下防止からも必要な足場で、K様邸も屋根全体に屋根足場をかけました。


Yアパート工事前後
2024年6月3日(月)
モリタ建装−工事例15

■ガラッとイメージを変えてみては?

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、加須市のYアパート様です。

○劣化状況
築40年以上とかなり劣化している。塗り替えは20年前にしたそう。

・外壁
金属サイディングで劣化と汚染がすすんでいる。

・屋根
10年前に金属屋根に葺き替えたため、今回は工事外。

・その他
鉄骨階段・廊下がかなり錆びている。

○外壁
こちらは8部屋あって3室が空部屋なので、建物のイメージを替えたいと依頼されました。

現状は全部が茶系で地味な感じと錆や汚れでみすぼらしいので、ビビットな色でガラリと色を替える提案を私よりしました。
茶系・グレー系・濃紺+白の提案したところ濃紺+白を選んでいただきました。

外壁は濃紺で仕上げ、鉄骨部分と窓枠を白のシルビアNADシリコンで仕上げたところ、かなり格好良くなったと思いました。
オーナー様も大変気に入られ、工事後1ケ月したら3部屋に入居者が入られ空き部屋がなくったそうです。

モリタ建装はアパート・マンションも良く塗り替えますが、建物を綺麗にすると空き部屋率が改善されるとオーナー様に喜ばれています。
比較的低予算でガラリとイメージを替えられるので費用効果も高いようです。


H様邸工事前後
2024年5月27日(月)
モリタ建装−工事例14

■ガラッと色を変えてみては?

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、川口市のH様邸です。

○劣化状況
・外壁
サイディング壁でチョーキングが進み模様も落ちている。
目地シールに多数の亀裂、一部シーリングが抜け落ちている。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。
ベランダ床のFRP防水トップコートに亀裂と剥離が見られる。

○外壁
現状は1階が濃い茶色で2階が明るい茶系の建物でしたが、オーナー様が緑色にしたいという意向がありました。
クリアを使わずに単色塗料で仕上げればガラリと色を替えられます。

今回は1階を濃茶で2階を明るい緑を、破風板と壁幕板はハッキリした緑、屋根のパラサーモシリコンも緑系の物をオーナー様に指定していただきました。

プロとして選ぶなら1階を濃いめの緑、破風板と壁幕板も濃緑をお勧めしたと思いますが、オーナー様の意思を優先しました。

1階の茶色と2階の緑色の取り合わせはビビットな感じがしますが、一般的には同系統の色の濃淡で2色仕上げする方が普通です。
別系統の色を使うとビビットな感じになりますね。

ただ自然にある取り合わせ、今回は土の茶色と木の緑はあまり違和感が出ない取り合わせと聞いたことがあります。

真っ黄、真っ赤、ピンクなどあまり極端でなければ色のチャレンジも面白いと思います。
怖くて私の方から冒険をお勧めできませんが、、、、、

ご興味のある方はここのサイトのトップページの[外壁2色仕上げのお勧め]をご参考にしてください。

○屋根
パラサーモシリコンのグラスグリーンと言う色を使いました。

S様邸工事前後
2024年5月20日(月)
モリタ建装−工事例13

■タイル模様2色分け工法

写真の建物はモリタ建装が1年前工事した、草加市のS様邸です。

○劣化状況
・外壁
築15年の物件で外壁は、1階がタイル調サイディングで2階が単色サイディング。
目地に亀裂と剥落が見られる。
1階タイル調サイディングは経年変化からかなりチョーキングと汚染が進んでいる。
若干の小亀裂が見られる。

・屋根
和瓦のため劣化無く改修の必要なし。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。


○外壁
1階はタイル調サイディングのため通常ならクリア(透明)仕上げしたいところですが、チョーキングによる色落ちと汚れや傷があったためクリア不可でした。
オーナー様はタイル調を気に入っていたので単色にしたくないとの事なので、多少工事金額が上がりますが、2色分け工法をお勧めしました。

これはまず全体を艶消し塗料(今回は白色)で仕上げ、凸部のタイル表面のみシリコン塗装(今回は赤茶色)塗装し目地に付かないように仕上げます。
タイル調サイディングでタイルの色が気に入らない場合にもこの工法が使えます。
ただし2色分け工法は目地が浅いと出来ない工法なので、現物次第です。

今回は黄色系のタイルから赤茶系のタイル柄に替えました。施工単価的には一般塗装の2倍弱程度です。

タイル・レンガ調の塗り替えで、現状汚染し過ぎてる場合やタイル調の色を変えたいなどの場合は2色分け工法をお勧めします。

○屋根
屋上は日本瓦なので改修は必要ありません。


防水工事写真
2024年5月13日(月)
モリタ建装−工事例12

■モリタ建装は防水工事もエキスパートです。

写真の建物はモリタ建装が2年前工事した、川口市のJマンション様です。
今回は防水工事だけの紹介です。

○劣化状況
・屋上防水
築25年の物件で屋上はシート防水の上シンダーコンクート仕上げで、目地が劣化し亀裂が多数あり苔などの汚染が進んでいました。
最上階のお宅に雨漏りがありました。

鉄手摺も錆が進んでいます。


○防水工事
モリタ建装は[防水工事]の営業許可もある防水工事のエキスパートです。

今回は高圧洗浄し目地撤去−ウレタンシールの上、ウレタン通気緩衝工法でやりました。
ウレタン防水はシームレスで下地が複雑でも防水性能が高い優秀な防水ですが、下地のコンクリの水蒸気で膨れが起きるのが欠点です。
通気緩衝工法はウレタン防水の下に空気が通る層があり、水蒸気を脱気筒で排出するため膨れません。
学校などの役所の建物もウレタン防水の場合は通気緩衝工法でやっています。

標準だとウレタントップコートで仕上げますが、ウレタンだと耐久性が5年以下なので、モリタ建装はウレタン防水はすべてフッソトップコートを使っています。
フッソだと10年以上待耐久性があります。

モリタ建装はシート・ウレタン・アスファルト防水いろいろやっていて雨漏りを止めるノウハウが豊富です。

Jマンション様は屋上をウレタン防水通気緩衝工法で、
鉄手摺はエポキシ錆止めの上シルバーシリコン塗装で仕上げました。

H様邸工事前後
2024年5月6日(月)
モリタ建装−工事例11

■模様サイディングの塗り替えにはクリア(透明)塗装がお勧めです。

写真の建物はモリタ建装が1年前工事した、川口市のH様邸です。

○劣化状況
・外壁
築14年の物件で外壁は1階がタイル調サイディング、2階が単色サイディングで各所に若干の汚染、チョーキングが進んでいる。
目地シーリングに亀裂・剥落が見られる。

・屋根
和瓦の為劣化は見られない。

・その他
ベランダ床FRP防水に剥離と小亀裂が見られる。


○外壁
建物外壁は1階がタイル調サイディングで高級感のある外壁ですが、これを単色で塗り替えると安っぽくなってしまいます。
オーナー様もタイル調がお気に入りだっのでシルビアUVカットシリコンクリアをお勧めしました。

模様サイディングをクリヤで仕上げると一般の方は塗り替えしたと気付きづらいですが、透明膜によってサイディングを守り全体に艶が出ます。

劣化して無かったら模様サイディングにはクリヤ塗装をお勧めします。
劣化したサイディングだと単色塗装または工事金額は上がってしまいますが、二色塗り分け塗装があり、改めて当ブログでご紹介します。

○屋根
屋根は日本瓦の為、改修しませんでした。

○ベランダ床
ベランダはFRP防水で小亀裂と剥離がありましたので、FRP防水専用工法のタフシール#300で塗り替えました。
FRP防水は大変良い防水ですが、防水層が紫外線に弱い為、グレートップコートで守らないとすぐに劣化するので注意が必要です。

Sアパート様
2024年4月29日(月)
モリタ建装−工事例10

■模様サイディングの塗り替えにはクリア(透明)塗装がお勧めです。

写真の建物はモリタ建装が2年前工事した、川口市のSアパート様です。

○劣化状況
・外壁
築15年の物件で外壁はタイル調サイディングで各所に汚染、チョーキングが進んでいる。
目地シーリングに亀裂が見られる。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。亀裂や欠けは見られない。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。


○外壁
建物外壁はタイル調サイディングで高級感のある外壁ですが、これを単色で塗り替えると柄や目地が無くなって安っぽくなってしまいます。
オーナー様もタイル調がお気に入りだっのでシルビアUVカットシリコンクリアをお勧めしました。

クリヤ仕上げは下地の状態がそのまま仕上がりになるので、チョーキングや汚染が進んだサイディングだと使えません。
Sアパート様の外壁は若干のチョーキングと汚染だったのでクリア仕上げができる状態でした。

クリアなら目地も模様もそのまま仕上がります。
透明塗膜(クリア)によって紫外線カットしますので、サイディング自体も守られます。

写真をみてわかるように塗装したのかしてないのか解りづらいですが、クリヤ塗装は艶でピカピカになります。

○屋根
屋根はコロニアル板でしたが、亀裂や欠けが無いので遮熱パラサーモシリコン仕上げとしました。
クーラー電気代はオーナー様分担なので遮熱塗料による光熱費の削減を期待し選定いただきした。


○破風・雨樋等
一般塗装部である破風板や雨樋などは弱溶剤2液型のシルビアNADシリコンを使いました。
破風板とは屋根のすぐ下にある横張の板で、雨樋と共に建物から出っ張った部分に位置しますが、このような場所は雨水や紫外線が厳しい部位なので性能の高い塗料が必須です。

Y様邸工事前後
2024年4月22日(月)
モリタ建装−工事例9

■つや消し塗装にはつや消し塗料での塗り替えを。

写真の建物はモリタ建装が3年前工事した、大宮市のY様邸です。

○劣化状況
・外壁
築15年の物件で外壁は、つや消し塗装で仕上げられている。
つや消し塗装の為、全体的に汚れが目立つ。
若干の小亀裂が見られる。

・屋根
和瓦のため劣化無く改修の必要なし。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。


○外壁
つや消し塗料による外壁なので、全体的に汚れが目立っているので、超低汚染つや消し塗料の[ビーズコートSiをお勧めしました。

つや消し塗料は顕微鏡で見ると表面が凸凹して光を乱反射するためにつや消しに見えますが、その凸凹に汚染がハマリ込み易いので汚染に大変弱いです。
ですからプロの塗装屋の常識では、つや消し仕上げイコール汚れやすいというのが常識でした。

かと言って現在の京壁風の落ち着いた壁をつや有りの塗料で仕上げると質感や高級感がなくなってしまいます。つや有りだとギラギラになってしまいます。

つや消し塗料でお勧めしたいのが鈴鹿ペイントの[ビーズコート]です。この材料は、微小技術によって艶消し塗料なのに超撥水を実現しつや消し塗料なのに汚染に非常に強いと言う素晴らしい塗料です。
弊社が10年前に工事した[ビーズコートSi]の物件は、10年たってもまったく汚れていない、つや消し仕上げと思えないような現状です。


○屋根
屋上は日本瓦なので改修は必要ありません。
日本瓦は瓦の重ね部分にシックイが詰め込まれていますが、これが取れている場合は修理が必要になります。


Yアパート工事前後
2024年4月15日(月)
モリタ建装−工事例8

■2回目3回目の塗り替え工事もモリタ建装に依頼されています。

写真の建物はモリタ建装が2年前工事した、川口市のYアパート様です。

○劣化状況
・外壁
前回の塗装が20年前のため、塗装がチョーキングしている。
目地シーリングに亀裂が見られる。

・屋根
和瓦のため劣化無く改修の必要なし。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。
各戸玄関扉が汚染しているので塗り直す。

○外壁
左が工事前ですが20年前にモリタ建装で工事しました。20年ぶりに同じく弊社に工事ご依頼いただきとてもありがたかったです。
とても汚れて塗料も劣化していますが、なんたかんだ20年持つとは大したものだと思います。

今回も20年持つものを使って欲しいと言われたので、シルビアNADシリコンを使用しました。この塗料は弱溶剤2液型シリコンで最高級のシリコン塗料ですが、さすがに20年は持たないでしょうが、今回程度の劣化具合であれば20年可能と判断しました。もちろん20年保証はしていません、、、、

良くこの塗料を使ったら次回の塗り替えは何年後になるか尋ねられますが、建物の汚れの進行の気になり方は人それぞれなので断言はできません。
築40年でプロから見ればボロボロなのに、オーナー様は全然気にしてなかったりなので人によるとしか言えません。
ただ、これ以上放置すると重大な補修工事が必要になり大きな金額がかかるような場合には、私からアドバイスしています。


○屋根
屋上は日本瓦なので改修は必要ありません。日本瓦の耐久性は非常に高く、半世紀程度は軽く持つのでは?
ただ重量が欠点で地震には弱いので、日本瓦から金属屋根に取り換える工事が多くなりつつありモリタ建装でもやっています。
先日の北陸大地震でも、建物の耐震性能はクリアしていたのに日本瓦のため揺れがひどくなり全壊した家が多くあったそうです。

写真の様に建物前に大きな駐車場があり、工事進行には困難でしたが、居住者の方々と密に連絡を取り無事工事を進めました。
私は建築施工管理技士1級保有者なので、工程管理、住民管理・近隣対応には自信ありです。

Bマンション工事前後
2024年4月8日(月)
モリタ建装−工事例7

■大型物件も工事しています。

写真の建物はモリタ建装が一昨年工事した、春日部市のBマンションです。
本日も外壁に2色仕上げの例を取り上げます。

○劣化状況
・外壁
鉄骨ALC壁で目地シールに亀裂が見られる。
塗装がチョーキングしている。

・屋根
屋上ウレタン防水で特に問題点なし。

・その他
鉄骨階段やPS扉に錆が見られる。

○外壁
左が工事前ですが結構良い色使いで良い仕上がりですよね。実は14年前にモリタ建装が塗り替え工事しました。
14年後に再びオーナー様に工事を頂きました。前回の工事で不都合やトラブルが無かったため信用して頂いたと嬉しかったです。
オーナー様にも前回モリタ建装にやってもらって不満も無く良い工事をしてくれたので今回もお願いしますと仰ってくれました。

今回も2色仕上げを希望でしたが、緑でなく青系の色を使って欲しいというご依頼でしたので、右の仕上がりとなりました。

青と言っても落ち着いた青を選び、外壁色も白に近い淡い青系にしました。緑系から青系に変わるだけで建物の雰囲気も変わります。
今回は良い色を選べたと思いますが、色の選定はプロにとっても大変難しい作業です。

○屋根
屋上は前回の弊社の工事で全面的にウレタン防水にしていたので、今回はフッソトップコートの塗り替えで済んでとてもお安くできました。

ウレタン防水はシームレスで防水性能も高く、下地がどんな複雑な形状でもokですが、唯一ウレタントップコートを使うと耐久年数が5年程度と短くなってしまいます。そこでモリタ建装ではフッソトップコートを使っています。フッソだと10年以上持ちますので、今回のように14年たってもトップコートの塗り替えだけで済みます。

ちなみに前回の屋上防水工事は、通気緩衝工法という高級仕様で施工しました。数10センチの脱気筒を使用するタイプの防水でご存じの方もいらっしゃるでしょう。
役所の建物は耐久性などから鉄筋コンクリート造の建物が多いのですが、屋根は陸屋根という平らな屋上なので、防水工事は絶対に必要です。
役所工事に豊富な経験のあるモリタ建装は防水工事もエキスパートです。このへんは町の塗装屋さんとは違うところだと自負しています。

アパートやマンションなど大型物件の工事でもモリタ建装は経験豊富です。居住者様に告知する掲示物やチラシなども密に行っています。
賃貸物件の場合、居住者の方は工事には無関心で注意散漫になるのでその辺のサポートも弊社のお得意分野になります。

Gアパート工事前後
2024年4月1日(月)
モリタ建装−工事例6

■メリハリに欠ける建物は二色仕上げで-U。

写真の建物はモリタ建装が一昨年工事した、岩槻市のGアパート様です。
前回ブログと同じく外壁2色仕上げのお話です。

○劣化状況
・外壁
サイディング壁で全体的に劣化が進んでいる。
目地シーリングに亀裂が見られ、一部抜け落ちている。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。


○外壁
一般的なサイディング壁ですがメリハリに欠ける事をオーナーは気にしていました。
壁の中央に横に一周の壁幕板があったので、これを利用した2色仕上げを提案しました。

壁は明るいクリーム色にして全体的に明るいイメージにします。
ただ明るいばかりだとメリハリに欠けインパクトが弱いので壁幕板を濃い茶色で締める事にしました。

前回ブログでは上下2色の色分けでしたが、今回のような部材で色を替える事も良くやります。
建物を塗り替えでイメージを替える場合に2色仕上げは金額も掛からず有効な方法です。

ご興味のある方はここのサイトのトップページの[外壁2色仕上げのお勧め]をご参考にしてください。

○屋根
屋根はコロニアル板で、モリタ建装はパラサーモシリコンを使うところですが、賃貸物件の為、予算に限りがあるとの事でリリーフNADウレタンを使いました。
この塗料はパラサーモシリコンの日本特殊塗料(株)の製品で、遮熱効果が無くウレタン系の塗料ですが安く工事が出来ます。


○破風・雨樋等
いつもなら一般塗装部である鉄部や雨樋などは弱溶剤2液型のシルビアNADシリコンを使いますが、やはり予算の都合上ファインウレタンU-100を使いました。

予算によって材料や施工法を選びますので、工事の際はご相談ください。


2024年3月25日(月)
モリタ建装−工事例5

■メリハリに欠ける建物は二色仕上げで。

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、川口市のK様邸です。

○劣化状況
・外壁
サイディング壁でチョーキングが進み模様も落ちているのでクリア仕上げ不可。
目地シールに多数の亀裂、一部シーリングが抜け落ちている。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。
ベランダ床のFRP防水トップコートに亀裂と剥離が見られる。

○外壁
一般的なサイディング壁ですがメリハリに欠ける事をオーナーは話していたので、外壁を上下二色にすることをお勧めしました。
この建物だと真ん中に壁幕板が横に走っているので二色仕上げし易かったこともあります。

上下二色の場合は基本的に1階を濃い色、2階を薄い色で仕上げるのが常道です。
人間は濃い色を重く感じるので、2階を濃くするとアンバランスに感じます。
有名設計士の建物などで上に濃い色を使ったものがありますが、一般住宅の場合は常道で行きます。

写真をみても多くの人が二色仕上げに賛成いただけるものと思います。

ご興味のある方はここのサイトのトップページの[外壁2色仕上げのお勧め]をご参考にしてください。

○屋根
屋根はコロニアル板でしたが、割れや欠けがあったのでタスマジックを使い補修しました。

割れや欠けのあるコロニアルの専用補修材タスマジックを使用して安価で安心な補修いたしました。
その上から遮熱パラサーモシリコンをタスペーサ併用で仕上げました。
タスマジックとタスペーサは同じメーカーの製品で、コロニアル関係に特化したメーカーです。

○破風・雨樋等
一般塗装部である鉄部や雨樋などは弱溶剤2液型のシルビアNADシリコンを使いました。

外装に特徴を付けたい。思い切って外観のイメージを替えたいご希望有りましたらモリタ建装をお申し付けください。

2024年3月18日(月)
モリタ建装−工事例4


■失敗した塗り替え工事をしてしまったらモリタ建装がキチンと治します。

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、川口市のFアパート様です。

○劣化状況
・外壁
モルタル壁で塗膜の剥離と亀裂が見られる。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。

・その他
鉄骨階段・廊下の各所に錆が発生している。

○外壁
建物外壁は写真の様に派手目なピンクで、屋根も鉄部も同じ色・同じ塗料で塗っていたので、屋根コロニアルは剥がれがひどい状態でした。
なぜこのような事をしたかですが、前回の塗り替え業者が材料代と手間を省くからです。
すべて同じ色で仕上げれば養生なども必要無く手間賃が低減できます。

しかし外壁・鉄部・屋根にはそれ専用の塗料を使わないと性能が発揮できないですし、すべて単色で仕上げげると大変チープな建物になります。
一般の外壁でも壁と窓枠の色が違うからメリハリやテンポがでます。色違いは住宅にとって大変大きな要素なのです。

Fアパート様の外壁は亀裂やハガレが多かったので、とてもタチの悪い業者に施工されたようで、そのすべてを適正に補修してシルビアNADシリコンで仕上げました。
派手なピンクは万人受けするカラーではないので、誰にでも受ける外壁クリーム、鉄部こげ茶にしました。

賃貸物件はオーナー様の趣味ではなく一般的に受けるものを使いましょう。

○屋根
屋根はコロニアル板でしたが、外壁と同じ塗料を使ったためコロニアルと相性が悪くアチコチで剥がれていました。
剥がし材スケルトンなどを使用して屋根はすべて古い塗膜を除去してから、遮熱パラサーモシリコンの濃茶で仕上げました。

○破風・雨樋等
一般塗装部である鉄部や雨樋などは弱溶剤2液型のシルビアNADシリコンを使いました。

シルビアNADシリコンやパラサーモシリコンは高級な塗料の為、安く仕上げたい賃貸物件にはなかなか使えない塗料ですが、コストパーフォーマンスから見ると高級で高い塗料を使ったほうがお得であるとオーナー様が納得してくださいました。

2024年3月11日(月)
モリタ建装−工事例3

■模様のあるサイディングにはクリア(透明)塗装がお勧めです。

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、川口市のS様邸です。

○劣化状況
・外壁
サイディング壁で目地シールに亀裂が見られる。
全体的に汚染が進んでいる。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。歩行したとみられる亀裂がある。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。
ベランダ床のFRP防水トップコートに亀裂と剥離が見られる。

○外壁
建物外壁は1階がレンガ調サイディング、2階が単色系サイディングです。1階のレンガ調の模様の付いたサイディングは目地がありますが、これを単色塗装すると目地の色違いが無くなり安っぽくなりがちです。
オーナー様も1階のレンガ調がお気に入りだっので、1階はシルビアUVカットシリコンクリアをお勧めしました。
クリアなら目地も模様もそのまま仕上がります。
透明塗膜(クリア)によって紫外線カットしますので、サイディング自体も守られます。

2階に関しては、汚れが進んでいたことと単色だったので、単色のシルビアNADシリコン仕上げにしました。

○屋根
屋根はコロニアル板でしたが、アンテナを屋根に建てたときなどに、作業者が雑に歩いたため割れたコロニアルが何枚かありました。
コロニアルは数枚交換するだけで結構な工事金額がかかってしまいます。

そこでモリタ建装は割れや欠けのあるコロニアルの専用補修材タスマジックを使用して安価で安心な補修いたしました。
その上から遮熱パラサーモシリコンをタスペーサ併用で仕上げました。
タスマジックとタスペーサは同じメーカーの製品で、コロニアル関係に特化したメーカーです。

○破風・雨樋等
一般塗装部である破風板や雨樋などは弱溶剤2液型のシルビアNADシリコンを使いました。
破風板とは屋根のすぐ下にある横張の板で、雨樋と共に建物から出っ張った部分に位置しますが、このような場所は雨水や紫外線が厳しい部位なので性能の高い塗料が必須です。


2024年3月4日(月)
モリタ建装−工事例2

■金属サイディングの塗り替えには遮熱塗装を

写真の建物はモリタ建装が昨年工事した、川口市のT様邸です。

○劣化状況
・外壁
金属サイディングがチョーキングしていて錆も少数みられる。
窓回りのシーリングに亀裂が見られる。

・屋根
金属折板がチョーキングしていて錆も少数みられる。
接合ボルトに錆が見られる。

・その他
特になし。


○外壁
建物は外壁に金属サイディングが使われていました。金属サイディングは堅牢でありながら安価なので以前の建物には良く使われました。
しかし経年変化により外壁がチョーキングをおこし、そのまま放置すると錆が発生しサイディングの貼り替えが必要になってしまいます。
また金属は蓄熱するのと断熱効果が無いため室温が外気温によって著しく変化します。

そのため、金属サイディングの塗り替えには遮熱や断熱系塗料をご検討ください。

T様邸は外壁に遮熱パラサールシリコン外壁用を使いました。これは弊社がよく使っている屋根用パサーモシリコンの外壁用塗料です。、
弱溶剤2液型シリコンと塗料自体の性能も良いのですが遮熱効果がプラスされています。

遮熱効果の高い外壁だと、年間を通した光熱費の削減も大きく期待できますし、基本的に遮熱効果のある塗料は紫外線劣化に強いので耐久性にも期待できます。


○屋根
屋根は金属折板で工場などの屋根によく使われる段々になったもので、これまた遮熱効果が無いので今回は遮熱パラサーモシリコンを使いました。
金属折板屋根はボルトで留められていますが、ボルトが鉄製の為錆に弱いので、今回はボルトキャップを全てに取り付けました。


○破風・雨樋等
一般塗装部である破風板や雨樋などは弱溶剤2液型のシルビアNADシリコンを使いました。建物全体に使用する塗料の特性や材質を遮熱シリコン統一しました。
これはウレタン・シリコン・フッソと材質をバラバラにするとその部位ごとに耐久性が異なり、次回の塗り替えが早くなってしまうからです。

金属サイディング、金属折板屋根には遮熱塗料をお勧めします。

ジョリバット工事例
2024年2月26日(月)
モリタ建装−工事例

■艶消し仕上げをお勧めします。

写真のお宅はモリタ建装が昨年工事した、戸田市のA様邸です。

○劣化状況
・外壁
ジョリパットのコテ模様仕上げ。全体的に汚れが進んでいる。亀裂も7mあった。

・屋根
コロニアル屋根で汚染と苔の発生が見られる。

・その他
破風板の目地シールに亀裂が見られる。
ベランダ床のFRP防水トップコートに亀裂と剥離が見られる。


○外壁
ジョリパットという土壁風の左官コテで模様を付けるタイプの外壁でした。
ジョリパットはベルアートとも言われ艶消し仕上げで質感も高く、クシ目状・扇状など意匠にも富んだ素晴らしい仕上げ材で近年人気があります。
しかし、つや消し仕上げ材の宿命と言える汚染に弱いと言う弱点があります。
窓隅の雨ダレ汚染や、壁一面に汚染が広がったり、亀裂が発生しやすくもあります。

つや消し仕上げ材は微細に見ると表面が凹凸して光を乱反射するためにつや消しに見えますが、その凹凸に汚染がこびりつき易いので汚染に大変弱いです。
ですからプロの塗装屋の常識では、つや消し仕上げイコール汚れやすいというのが常識でした。

かと言ってジョリパットをつや有りの塗料で仕上げると質感や高級感がなくなってしまいます。凹凸の大きな模様の為、つや有りだとギラギラになってしまいます。

そこでお勧めしたいのが鈴鹿ペイントの[ビーズコート]です。この材料は、ナノテクノロジーによって艶消し塗料なのに超撥水を実現し、つや消し塗料なのに汚染に非常に強いと言う魔法のような塗料です。
弊社が10年前に工事した[ビーズコートSi]の物件は、10年たってもほとんど汚れていない、つや消し仕上げと思えないような経年変化です。

今回のA様邸のオーナー様は新築時に茶系のジョリバットだったご自宅を真っ白にしたいという希望でした。通常のつや消し塗料で真っ白なんて使ったらすぐに汚れが目立ち、私としては賛成しかねるのですが、[ビーズコートSi]を使えば汚れの心配がないので自信を持ってお勧めしました。

写真を見て分かるような素敵な白亜のご自宅になりました。

○屋根
屋根はコロニアルで塗り替えが必要でした。
屋根塗料にもつや消しがありますが、水性だったり汚染に弱かったりするので、屋根に関しては艶有の遮熱パラサーモシリコンをお勧めしました。

○破風・雨樋等
一般塗装部である破風板や雨樋などは弱溶剤2液型のシルビアNADシリコンを使いましたが、これはつや感が高い塗料でピカピカになります。
しかしA様邸は外壁がつや消し仕上げなので、シルビアNADシリコン3分艶でつやを落としたものを使い外装の統一感を出しました。
この仕上げにはお客様にも大変喜ばれました。

ジョリパットやベルアート、または日本風の砂壁やさまざまなつや消しの外壁のお客様は、ぜひモリタ建装に塗り替えをご依頼ください。
汚れない外壁を提供します。


バナースペース


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